イタリアのおそらく1900年前後のヤドリギをモチーフにした、清冽で美しいアーティスティックなアンティーク作品。クロス✙型風の生地の周囲を大胆にカットワークされた宿り木の葉が囲み丸い実がぷっくり2、3ずつ刺繍された手織り&手紡ぎのリネンクロスです空間、スペースに広げると宿り木の実はパール、美しい珠のように日の光を集めて照り輝くかに見えます。葉の重なりもある、立体的なデザイン。スペースをブリッジするコードは一目一目編まれたもので少し大きめのピコレースが繊細な印象を醸しています。淡くグレイッシュな石膏のような沈んだ時化粧をしたオフホワイト生地が作る美しい陰影滑らかで、柔らかく、しっとりしてさらさら感もある触感。中厚程度かなと古来からケルト等の北欧で、神聖なパワーを持つと崇められてきた宿り木の花言葉は『困難に打ち克つ』『活力/復活』『克服』『忍耐』『永遠の愛』常緑樹であるヤドリギの葉は表も裏も緑が濃く、肉厚。氷雪の中でも葉の緑を保つ事が花言葉の由来。檜の木等に寄生して育ちますが寄生した木を枯らす事はなく自ら光合成を行い養分も作り出します。この葉を乾燥させ、煎じて飲めば薬効もあるそうヤドリギの粘り気のある実を鳥が食べ樹木に種が張り付き生態系が豊かになるそうです。ヨーロッパのクリスマス時季には家内安全や永遠の愛のシンボルとしてリース等にして飾られる事が多いです。以下は素人計測の為誤差をご容赦くださいm(_ _)m長辺約80㎝ x 短辺約67㎝クロス部分:長辺約43.5㎝ x 短辺約34㎝重量:約135g目につく汚れやしみ等は有りませんが遠目には目立たない小さな穴縢りが3つ、エッジの解れの補修跡、短い糸遊び等が複数あります。大切に使用され手入れされてきた歴史と感じます。使用された経年作品の補修跡等をお気になさらないかたに。家具の上だけでなくガラス際での鑑賞…カフェカーテン風に窓辺に掛けると涼やかな透かしの風情、歳月で幾分くたりとした生地の風合い織りの表情、刺繍の立体性がより趣き深く伝わります静かに心安らぎ、和み、心強くなる。静謐で厳かな心境にもなかなか見ない珍しい宿り木モチーフ。教会で使われていたのかも。印象的で芸術的なクロスです